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From 三橋貴明 AD2014.04.21(MON)

From 三橋貴明 AD2014.04.21(MON)

Subject:: 洗国

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台湾の馬英九総統は、議会や「内閣」にすら図らず、一部の官僚(行政官)と共に中国とのサービス貿易協定を推進し、署名してしまいました。TPPでいえば、「交渉妥結」になります。

 

恐ろしいことに、サービス貿易協定の「内容」について、台湾国民はもちろんのこと、閣僚のトップである首相すら知らされていませんでした。交渉妥結後に、はじめて中身を知らされ、政治家や台湾国民は愕然としたわけです。

何しろ、明らかな不平等条約であり、通信など台湾の安全保障に直接的にかかわる分野まで「自由化(中国資本が自由に投資できる)」されることになっており、さらに中国人労働者や投資家がこれまで以上に台湾に渡り、住み着くことが容易になる条文になっていたのです。

 

中国共産党というか、中国には「洗国(せんこく)」という言葉があります。(参考図書 西尾幹二:著「中国人に対する「労働鎖国」のすすめ」飛鳥新社

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洗国とは、支那大陸において「他国」を乗っ取る際の手法のことで、まずは国内の流民を数十万人規模で「対象国」に移住させます。

当初は「外国人労働者」として、いずれは「外国移民」として、膨大な支那人を送り込み、現地に同化させていきます。やがて、支那から官僚が送り込まれ、その国・地域を「中国(国名は色々ありますが)」支配下に置くわけです。現在、チベットウイグル東トルキスタン)で行われているのが、まさにこれで、チベット人男性やウイグル人男性を中国国内に散らばらせ、現地に同化させる。

 

さらに漢人チベットウイグルに送り込み、現地の女性と結婚させ、これまた同化させる。やがては、現在の満州(旧:女真族の国)同様に、国境線を実質的に消滅させ、支那の一部として支配を始める。

これが洗国です。

 

今風に言えば、民族浄化エスニック・クレンジング)でございまして、明らかに国際犯罪です。とはいえ、現実に中国共産党チベット人ウイグル人に対する洗国をほぼ完成させ、台湾にもじわじわと浸透していっています。

恐ろしいことに、チベットウイグルではすでに漢人の数が過半数を超えてしまっており、先日のクリミアのように「民主主義」に訴えたとしても、中華人民共和国への帰属が選択されてしまいます。

 

台中サービス貿易協定は、明らかに中国共産党が仕掛けた洗国の一手なのですが、そんなものを総統が「勝手に」進めていたわけですから、台湾国民が激怒して当然です。台湾に対する洗国を、グローバリズムあるいは自由貿易交渉という建前で、国家のリーダーが秘密裏に進めていたわけでございます。

 

さて、安倍総理は外国移民問題について、

「外国から移民を受け入れるのではなく、高度な能力や資質を有する外国人に日本で働いてもらうだけ」

と、言い訳をするでしょう(もう、しているかな)。とはいえ、日本の「高度な能力や資質を有する外国人を受け入れる制度」すなわち、「高度人材ポイント制による出入国管理上の優遇制度」が、「どこの国の人材」に対して最も多く適用されているかを知って欲しいのです。もちろん、アメリカ人でも、イギリス人でも、フランス人でも、ドイツ人でも、韓国人ですらなく、「中国人」です。

 

安倍総理外国人労働者移民問題について「高度な能力や資質を有する外国人を受け入れるだけ」と説明し、国民が安心をしたとしても、やってくる「高度人材」は中国人です。そういう制度になっている以上、仕方がありません。

 

中国側が我が国の「高度人材ポイント制による出入国管理上の優遇制度」利用し、洗国を仕掛けている可能性が「ゼロではない」以上、三橋は安倍政権外国人労働者受け入れ策「全て」に反対せざるを得ないのです。